
BRIEFINGが培ってきた“機能美”に対する追求心と、DEAN & DELUCAによる“食”へのこだわり。そのふたつの要素が見事に溶け合い、魅力的なプロダクトが生まれました。両者のセッションは今回で5回目。パッカブルで2WAY仕様のバックパックは、軽量でコンパクトな設計でありながら、食材を運ぶマーケットバッグとしてはもちろん、レジャーや旅行など日々のさまざまなシーンに対応する柔軟性と実用性を備えています。今回は料理人でありモデルとして活動するOlaを迎え、食材を選び、運び、料理するという日常の視点から、このバッグの魅力を探ります。
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Features
Interview

It’s my language of care. It’s tenderness. It’s protection for me and for the person receiving it.

安心や愛情を届けるための料理。
Olaさんがモデルの仕事や、料理のプロジェクトに関わるようになったきっかけを教えてください。
学生時代、私はロンドンで法律を学びながら、レストランでソムリエとして働いていたんです。15歳の頃から家を離れて暮らしていたので、できるだけ早く経済的にも自立したかった。モデルの仕事はそのための手段でもあるんです。大きなエージェンシーに所属することになり、最初の一年はとあるラグジュアリーブランドと専属契約を結びました。その後はミラノ、パリ、ロンドンでも仕事をするようになり、日本でも同様にモデルとして活動をしています。
料理をはじめたのもロンドンでした。学生だとあまり外食にお金を使えないから、家で料理をして、ゲストもよく招いていたんです。転機が訪れたのはパリにいた頃。友人がワインバーを開くことになり「あなたの料理が好きだからメニューに入れたい」とオファーをくれて。そこからいろんな人から声をかけられるようになって、少しずつ料理の仕事も増えていったんです。

料理のインスピレーションはどんなところから生まれますか?
“自然”です。「いまはどんな季節なのか」、「自分がいま世界のどこにいるのか」。そうした要素が絡み合い、つくりたいものが思い浮かぶ。森の近くにいれば、きのこや野生の果実、ベリーのようなものに惹かれますし、あの土っぽい質感や味わいにも引き寄せられます。逆に海のそばにいると、もっと塩気のある味を求めるようになる。きっと魚介もたくさん使いたいって思うはず。自分自身が、自然や環境のリズムと同期しているのだと思います。
Olaさんにとって、料理をすることや食べることは、どんな意味を持っていますか?
“安心”を感じることですね。私は肉を食べないうえに、いくつかアレルギーもあります。だから料理をすることは、「自分にとって安心できるものを食べる」という意味でもあるんです。それに、母が本当に料理上手で、いつも人のために食卓を用意していました。だから食は私にとって“家”のような存在。料理を通して、自分や人を思いやる。つまり食とは、安心や愛情を届けるための表現でもあるんです。

I try to do no harm to be conscious of my environment and other people, and not overuse the resources we take from nature, cities, or each other.

誰からも奪わないこと。
食材を選ぶとき、どんなことをいちばん意識していますか?
テロワール、つまり“風土”ですね。その地域の食材を選ぶのは自然なことで、自分と土地のつながりを感じることを大切にしています。それはローカルの農家や小さな生産者を支えることにもつながる。もちろんコストは高くなるけれど、丁寧に育てられた食材の味は本当に素晴らしいです。
料理をするときも、食材の味を引き立てるように、調味料は最小限しか使わないですよね。
私の料理は、食材へと強く意識を向けるところからはじまります。そうした姿勢があれば、調味料はあまり使わなくてもいい。調理中に食材がどうなっているか。瞬間やタイミング、状態をしっかりと捉えることができれば、ほんの少しの手助けだけで、食材の旨味を最大限に引き出すことができます。私が日本の料理に強い感動を覚えるのも、そうした理由からです。いい出汁を味わったとき、本当にわずかな要素で、たくさんのニュアンスが生まれていること実感する。そうした豊かさが、本当に素晴らしい料理であることを証明してくれます。

これまでで、強く印象に残った料理やレストランはありますか?
いちばん好きなのは、実はエチオピア料理なんです。手で食べる文化があって、とても純粋というか、飾らない感じがある。心を動かされるのは、そうした素朴な料理ですね。誰かの家に招かれ、その人やその家族がどうやって料理しているのかを見る。それが私にとってはいちばん贅沢な食事だと感じます。
日々生活を送る上で大切にしているのは、どんなことですか?
とにかく正直であること、そして何をしているときでも、その瞬間にきちんと向き合うこと。散歩をするときは景色をしっかり楽しみたいし、誰かに会ったら、その人との時間を大切にしたい。本を読むときは文字に集中するし、料理をするときは料理に没頭する。それから誰からも奪わないこと。環境や他者に対しても意識的であることを大切にしていますね。

When I see guests taken somewhere emotionally by something modest and honest that fuels me.

素材がすべての出発点。
Olaさんは自身のスタイルからも、はっきりとした美意識を感じます。
料理と同じで素材がすべての出発点になりますね。食べ物でも、器でも、服でも、私は質感がとても好きなんです。肌に触れて心地よくないものは、基本的に身につけたくありません。だから品質には必ず投資するようにしています。そして、そういうものは時代を超えて使えるものになりますよね。いいバッグは何年も一緒に過ごせるし、いいジャケットも同じです。
バッグに対してはどんな機能を求めますか?
料理人はいつもたくさんの食材や道具を持ち歩きます。だからバッグは快適性が重要。形状もそうだし、持ち方、それに容量も大事なポイントです。ジャガイモやビーツをたくさん詰めて何時間も歩くようなこともあるから、ストラップの丈夫さや背負いやすさは常に気にしていますね。その上で、欲を言えば、デザインも魅力的なものであって欲しいと思います。
今回のバッグは日常使いはもちろん、旅行や、買い物など、いろんな場面で自然と使えるところが魅力だと思う。コンパクトに折り畳めるのもすごく便利です。あと、両肩で背負っていても、子どもっぽくならないところもいい。それにすごく快適です。素材も軽くて丈夫だし、素敵な要素をたくさん感じます。
Olaさんは普段、どんなものを持ち歩いていますか?
小さなポケットナイフですね。葉っぱを切ったり、枝を削ったり、何かを剥いたりするのに便利だから。あとは布やナフキンも携帯しています。頭に巻いたりできるものが好きで、頭の回転がよくなる感じがするんです。それとヘッドフォンも必需品。私は音に敏感だから、周りが騒がしいときはヘッドフォンで音を遮断しているんです。

最後に、これからの目標を教えてください。
家族を持つことですね。そして、子どもたちに「安心」と「料理することの喜び」を感じられる環境をつくりたい。食に対する好奇心、たとえば食材がどこでどうやって生産され、どのようにして食卓に届くのか。そしてそれをどう調理するのか。そうしたことに自然と興味を持ってくれたら嬉しい。それは私自身が母から教わったことだし、自分の家族にも伝えることができたら、本当に幸せです。
料理人としては、できるだけ長く、食べ物にまつわるこの穏やかな感覚を広げていきたい。“食”とは、とてもシンプルな営みです。それでありながら、人を大きく変える力を持っている。だからこそ、環境や食材、そしてそれを作る人の時間やプロセスへの敬意はとても大切です。私のプロジェクトで、ゲストがその感覚を共有している瞬間に巡り合うときがあります。そういう瞬間を、もっとたくさん生み出していきたい。それは私自身にとっても、大きなエネルギーになっているので。
撮影協力 : DEAN & DELUCA 品川



DEAN & DELUCA × BR PACKABLE 2WAY PACK

DEAN & DELUCA は、世界中のおいしいものを集めた食のセレクトショップです。
1977 年、ジョエル・ディーンとジョルジオ・デルーカにより、アメリカ・ニューヨークのソーホーで誕生しました。
以来“Living With Food”「“食すること”とは、人生を味わうこと」をフィロソフィーとして世界各国の食文化とつくり手を紹介しながら、
食べることのよろこびをつないでいます。日本では 2003 年に東京・丸の内に 1 号店をオープン。
現在はマーケットストア 19 店舗、カフェ 27 店舗、オンラインストアを通じて、“みるたのしみ、つくるたのしみ、食するよろこび”をお届けし、日常の中にある食の豊かさを伝えています。
2027 年のブランド創設 50 周年に向けて「日本の DEAN & DELUCA」として、つくり手とともに「食の文化」を支え、未来へつなぐ“文化の担い手”へと進化します























