FUJITO BRIEFING
九州・福岡を拠点に活動するデザイナー藤戸剛氏が手がけるメンズブランド「FUJITO(フジト)」とのコラボレーションアイテムが登場。「上質なデイリーギア」をテーマに掲げ、両ブランドに共通するミリタリーテイストを軸に、素材感にこだわりながら日常のスタイリングに自然と溶け込むシンプルなデザインに仕上げました。 商品ラインナップは、APRON BAG、HELMET BAGに加え、ポーチとセットで楽しめるクルーネックTシャツの全3型。FUJITOらしいさりげない遊び心と使い勝手を高めるギミックを随所に取り入れ、日常のさまざまなシーンで活躍する、機能性とデザイン性を兼ね備えたコラボレーションアイテムをお届けします。
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Interview - Go Fujito

FUJITOとBRIEFING。
日常を愛することから生まれる、
確かなクオリティ。

福岡を拠点に活動をおこなうデザイナーの藤戸剛によって設立されたファッションブランド、FUJITO。
“ミリタリー”に共通点を見出したBRIEFINGとのコラボレーションは今回で3回目となる。
「上質なデイリーギア」をテーマに、エプロンバッグ、ヘルメットバッグ、そしてTシャツとポーチのセットを展開するが、
こうしたアイテムはどのようなプロセスを経て生まれてきたのか?
アイデアの源泉、そしてものづくりの姿勢について、 藤戸氏に語ってもらった。

日々のルーティンを怠らず、日常を丁寧に過ごす。

─ 藤戸さんは普段、どんな生活をしていますか?

仕事の日は朝7時くらいに起きます。まずやるのは、英会話の勉強。頭が空っぽの状態でそれをするのがルーティンです。その後にストレッチをして、豆乳を飲んでから、8時頃に家を出ますね。それから仕事をして、19時半頃には帰宅します。ずっとこのリズムの繰り返しなんです。

─ 休みの日はどんな過ごし方をされるんですか?

季節にもよるのですが、庭をいじったり、冬に向けて薪の準備をしたり。ドライブも好きで、ひとりでふらっとクルマに乗って出かけることもありますね。あとはお風呂に入るのも好きだから、近くの銭湯に出かけたりとか。意外と地味なんですよ(笑)。

─ デザインのアイデアは、日常のどんなときに浮かびますか?

本当にふとした瞬間というか、なにかしらの作業をしているときに浮かぶことがほとんどです。特に多いのがシャワーを浴びているときで、ぼくは水との相性がいいのかもしれません。そうして浮かんだアイデアをメモして、仕様書に落とし込んでいます。

─ インプットすることは常日頃から心がけていたりしますか?

街ゆく人や、身近にいる人たちの着こなし、そうしたものが無意識に入ってきますね。あとはパリやニューヨークで展示会をしたときに会う人たちの着こなしも、気づけばよく見ています。その上で、自分のルーツである古着との擦り合わせを行うんです。いろんな人に会う中で気になったアイテムやスタイルがあれば、倉庫で眠っているサンプルたちの中からイメージに近いものをピックアップして、そこからデザインを練っていく。自分が持っていなければ古着屋に行って、いちからサンプルを探すこともあります。それの繰り返しなんです。

この環境を大事にしなきゃと思う。

─ 日々の生活を送る上で、藤戸さんが大切にしていることはありますか?

さっきの話に繋がるんですけど、生活のルーティンを大切にしています。というのも、国内外でいろんな場所へ出張に行く機会が多いので、リズムが崩れやすいんです。だから日々のルーティンを怠らず、日常を丁寧に過ごすことを心がけてますね。

─ それは昔から続けているんですか?

コロナが明けて、より明確になった気がします。自分も年齢を重ねているし、健康的にも思い通りにならないことが増えてくるじゃないですか。だからちゃんとしないとダメだなって。自分が決めている目標や目的があったとして、途中で目指せなくなるのはもったいない。そうならないためには、やっぱり健康であることが大事だなって分かったので。それはすごく意識してますね。

─ 今回の撮影では糸島をはじめ、福岡市内をショートトリップしました。そうしたことも踏まえて、藤戸さんは身近なものを大切にされている印象があります。その意味や意義をどう考えていますか?

それも大切なものの話に繋がるんですが、一番身近な場所が実はすごく豊かで居心地がいいって気づいたんですよね。さっきも話した通り、出張で各地へ訪れて、たくさんの刺激や感動をもらうことも多いんですが、その反面、実は自分の足元をちゃんと見れていなかったという反省の念もあるんです。
今回のショートトリップで巡った場所は、自分にとっては本当に身近な場所で、自宅からクルマで30分程度で回れるんですよ。そういったところに、ものづくりに共感できる仲間がいたり、めちゃくちゃリラックスできるカフェがあったりして、この環境を大事にしなきゃなって思うんです。

意味のあるコラボレーションになったと思う。

─ ローカルのスケーターたちのサポートもされていますよね。

FUJITOは2002年にスタートして以来、ジーンズを主体としたカジュアルブランドとして、国内生産にこだわったものづくりを続けています。ぼく自身もスケーターなので、スケートボードに乗る人たちにFUJITOのジーンズを穿いてもらっていて、長年そのまま穿き続けてくれているプロも3人いるんですよ。ただ、サポートしているという気持ちはあまりなくて。むしろ彼らが熱い気持ちで滑っている姿を見ると、ぼくらも背中を押されるというか、がんばらなきゃって突き動かされる。そこはお互いにいい関係が築けていると思いますね。

─ 今回のBRIEFINGとのコラボレーションでは「上質なデイリーギア」というキーワードをもとに、3つのアイテムをつくりました。このテーマはどのように生まれたんですか?

FUJITOでは基本的にシーズンテーマのようなものは設けていないんですよ。ただ、リアルクローズであることを軸に、上質な素材を使ったり、ちょっとだけ色気を加えたり、パターンにこだわったりしながらものづくりをしているんです。今回の打ち合わせでは、まずはデイリーウェアをつくって、それに合うカバンをつくろうということになって。FUJITOとBRIEFINGの共鳴する部分でもあるので、すごくやりやすいなと思いましたね。

─ それでTシャツがラインナップしているわけですね。

お互いの共通点はミリタリーだと思うんです。それが今回のTシャツにつながっています。古着のミリタリーTの生地や縫製などを参考にしながらデザインしました。発売の時期も暖かな季節だし、ちょうどいいですよね。白はやっぱり外せないのと、ぼくが持っていた古着のTシャツを参考にオリーブグリーン、あとはぼくのいち押しカラーであるネイビーの色展開にしました。こだわりとしてはFUJITOのロゴが前にあるところ。これは普段あまりやらないのですが、思い切ってチャレンジしてみました。ボディと同色で、ちょっと光沢のある刺繍で表現しているので、大人でも着やすい落ち着いたアイテムに仕上がっていると思います。

─ シルエットや生地も素敵ですよね。

シルエットはやや細身で、着丈がちょっと長めになっています。インナーとして着ることも想定しているのと、ぼく自身、いまはこれくらいのフィットがちょうどいいんです。生地は古着のボディを参考にしました。打ち合わせでも「長く使えるものがいい」というお互いの共通点もあって、キックバックが強くて、型崩れしにくいものを選んでいますね。ガシガシ洗ってもらってもいい丈夫なものになってます。

─ Tシャツにはポーチも付属します。

出張が多いと、こうしたポーチが役に立ちます。日常でも今回のショートトリップみたいなシーンにはちょうどいいですよね。Tシャツも含めて、ぼく自身が使いたいものをつくらせてもらった感覚です。

─ ヘルメットバッグや、エプロンバッグはどのような考え方でデザインされたんですか?

Tシャツとセットになるポーチもそうですが、バッグではミリタリーの象徴的なヘルメットバッグをつくろうと。これは3rd Typeがサンプルソースになっています。あとはレッドクロスを生地として採用したかったんです。これもミリタリーを軸とした考えで、まとまりがいいなと思って。

─ アメリカ軍のエプロンなどに使われた、コットンツイルのヘリンボーン地ですね。

ただ、ミリタリーのスペックばかりに気を取られると、日常とはかけ離れたコスプレチックなものになってしまいます。そうならないように、きちんとバランスを取ることがデザイナーであるぼくの仕事だと思う。それをBRIEFINGのチームとも共有しました。今回採用した生地も、ミリタリー色の強いものを使うのではなくて、ちょっとだけ甘さの残るものにしているんです。

─ そこにファッションを楽しむための余地が生まれると。

そうですね。今回の場合は、そこにBRIEFINGの得意とする機能的なスペックが加わることで、お互いの強みが活かせると思うんです。

─ レッドクロスの他にメッシュ素材を使ったり、カラーリングも茄子紺と呼ばれるような独特のネイビーカラーや、褪色したオリーブになっているのが特徴的ですよね。

メッシュを使うことによって、見た目が軽くなるんですよ。物理的にも軽量化につながるし、なにより中が透けて見えるから、何が入っているかをきちんと目視しやすい。「鍵がない!」って大騒ぎしなくても済むというか(笑)。

─ 色味に関してはいかがですか?

FUJITOは経年変化を楽しめる生地、あるいは、はじめからそれが感じられるものを選ぶのが得意なブランドなんです。今回の場合は後者をセレクトして、そうした天然素材と、メッシュなどの化学繊維が組み合わさることで、おもしろいものづくりをしていますね。

─ エプロンバッグに関しては、2WAYになっているのもユニークですね。

それはBRIEFINGチームから提案があって、ショルダーと巾着で使えるようにしたんです。巾着は家の近所にふらっと出かけるときに使いやすいし、ショルダーはフェスなんかでも重宝しますよね。こういうアイデアは自分ひとりだけでは思い浮かばないし、ユニークな仕様にものすごく共感したので、意味のあるコラボレーションになったと思います。

何かをつくるという前に、“誰と仕事をするか”が大事。

─ FUJITOとBRIEFINGのコラボレーションは今回で3回目になりますが、セッションを重ねるごとに、ものづくりの精度も変化するものなのでしょうか?

めちゃくちゃ変わりますよ。最初の打ち合わせを経て、ファーストサンプルをつくるんですけど、その段階ですごくいいものができあがるんです。それはやっぱり蓄積によるものだと思います。それがぼくはすごく楽しいんです。

─ 楽しいというのは?

BRIEFINGのチームって本当に仕事の精度が高くて、アイデアに対するヒアリング能力がまずすごいのと、そこからサンプルを上げるスピード感、そしてサンプル自体のクオリティも高いんです。いままでそんな人たちと仕事をしたことがないくらい、すごい。いまは当たり前のようにコラボレーションが世に溢れる中で、こうやってお互い楽しみながら仕事をできるって、本当にありがたいことだと思うんです。

─ 先ほども「意味のあるコラボレーションになった」と話していましたよね。

何かをつくるという前に、“誰と仕事をするか”ということがぼくは大事だと思うんです。こういうことを話すと「変わってますね」って言われたりもするんですけど、そうした気持ちって、やっぱり生まれてくるモノに表れる。

─ 今回も“楽しい”という気持ちがプロダクトに反映されているということですよね。

そうですね。こうやっていいチームと一緒に仕事をさせてもらえるのは、本当にありがたい。今回3回目ですけど、そうした想いが伝わるとうれしいですね。

藤戸 剛

Go Fujito

1975年、長崎県佐世保市生まれ。福岡を拠点に活動するデザイナー。古着店やジーンズブランドでの経験を経て、2002年にメンズアパレルブランド「FUJITO」を設立。ジーンズを軸に、シンプルで飽きのこないリアルクローズを提案している。2008年には福岡に旗艦店「Directors」をオープン。国内生産にこだわったものづくりを続けるとともに、合同展示会「thought」の運営や、学校、図書館の制服デザインを手掛けるなど、幅広い活動を行っている。

LOCATIONS

  • Directors

    FUJITOのフルラインナップが揃うブランド旗艦店。

    @fujito_fukuoka
  • DOUBLE=DOUBLE FURNITURE

    木工家 酒井航氏が立ち上げたブランドDOUBLE=DOUBLE FURNITUREのショップ併設のアトリエ。

    @doubledoublefurniture
  • John Lemon

    糸島近郊のレモンで作る果肉も美味しいレモネード専門店。

    @johnlemon_itoshima