「型破り」

BRIEFINGのブランド発足時からデザインディレクションを行なってきた、
小雀新秀へのインタビュー連載企画。
第一回は、20年以上ブランドを牽引している「MADE IN USA」とは異なるアプローチ
でつくられている「MODULEWARE」と、その魅力について話を聞いた。

designer feature #01

PROFILE

BRIEFING デザイナー

Kosuzume Shinshu

1966年東京都生まれ。大手バッグメーカーの企画デザイナーを務めた後、1999年に株式会社セルツ(現・株式会社ユニオンゲートグループ)に入社。
以降、デザイナーとしてBRIEFINGのデザインディレクションを行なっている。

「MODULEWARE」「MODULEWARE」
「MODULEWARE」
designer feature #01

story

story

BRIEFINGの世界観を拡大するために

BRIEFINGの世界観を拡大するために

「スマート収納」をコンセプトに開発された「MODULEWARE」。その誕生の背景には、BRIEFINGの直営店ができたことが大きく関係している。「それまで卸だけで展開していたものを自分たちでも販売していくにあたり、BRIEFINGの持つ世界観をもっと広げていく必要性があると感じたんです」。と小雀は説明するが、それは一筋縄ではいかなかった。それは、自らに課した「MADE IN USA」というこだわりを自分たちで壊すことになるからだ。「正直なことを言えば、意見の衝突もありました。しかし、鞄のそもそもの役割である“物を運ぶ”という価値を追求するにあたって、まだ実現できていないことがさまざまにありました。それに、人びとのライフスタイルも日々変化しています。このまま現状維持をしているだけでは、時代に取り残されていくだけ。新たな挑戦をしていくためには、自分たちでつくった『MADE IN USA』という型を破っていくことが求められていたんです」。

story

MADE IN USAではできないことの追求

では、「MODULEWARE」で追求するものとは? それについて小雀は次のように説明する。「『MADE IN USA』でしかできないこともあれば、『MADE IN USA』ではできないこともあって。そのうちの後者を追求していくのが『MODULEWARE』です。例えば、素材。『MADE IN USA』では、アメリカのミリタリーファクトリーでも馴染みの深いバリスティックナイロンを使用していますが、『MODULEWARE』では多様な選択肢を用意しています」。
3WAYバッグなどに使用されるフルダルコーデュラ®リップスストップナイロンもそのひとつ。「MADE IN USA」で追求したクラフトマンシップを踏襲しつつ、新たなBRIEFINGの可能性を追求。機能面ではオーガナイズポケットの配置やサイズにおいて、PCやモバイル機器など、ユーザーがひと目見て何が入るかを分かりやすくするといった、ユニバーサルデザイン的要素も取り入れている。結果、コンパクトで高い収納力の鞄というアイデンティティを打ち出している。

story

BRIEFINGは、これからもっとおもしろくなる

交通手段の利便性や多様性が高まり、従来以上に人びとが移動するようになった現代において、鞄の果たす役割は以前よりも大きくなっている。それもあってか、この「MODULEWARE」のコレクションは歴史がまだ浅いながら、すでに多くの愛用者を生み出している。「長年にわたってBRIEFINGを使ってきた人はもちろん、これまでBRIEFINGのことを知らなかった人にもぜひ使ってほしいコレクションですね」。そう小雀は期待感を言葉にする。
ちなみに、今後はどのような進化を遂げて行くのだろうか。「鞄がファッション雑貨として扱われるようになったのは、ここ数十年くらいの話。だから、まだまだ多くの可能性を秘めているはず。それに、気候変動によって日本の住環境は大きく変わっていくでしょう。そのなかで鞄に求められる機能や価値も、きっと変化していくはず。そういう状況下においても、『道具としての鞄』のあるべき姿を絶えず追いかけていきたいですね」。

MODULEWARE COLLECTION

この記事をシェア