「王道」

BRIEFINGのブランド発足時から
デザインディレクションを行なってきた、
小雀新秀へのインタビュー連載企画。
第二回は、BRIEFINGのアイデンティティとも言える「MADE IN USA」。
ブランド誕生から20年の月日を経てもなお、
時代に合わせた進化を続けているコレクションの
今とこれからについて。

designer feature #02

BRIEFING デザイナー

Kosuzume Shinshu

1966年東京都生まれ。大手バッグメーカーの企画デザイナーを務めた後、1999年に株式会社セルツ(現・株式会社ユニオンゲートグループ)に入社。
以降、デザイナーとしてBRIEFINGのデザインディレクションを行なっている。

「MODULEWARE」
designer feature #02

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『MADE IN USA』は、BRIEFINGの原点

『MADE IN USA』は、BRIEFINGの原点

ミル・スペックをタウンユースに落とし込むことで、それまでにない耐久性と機能性を持つ鞄として誕生したのが、「MADE IN USA」だった。強靭なバリスティックナイロンで仕立てられた無骨な鞄は、戦場よりも過酷だと例えられることのある日本のビジネスシーンと見事にマッチし、多くのファンを獲得。その魅力は現在でも色褪せない。それどころか、鞄がファッションアイテムとして取り上げられる機会が増えたことで、コーディネイトの幅も広がった。
こうして長く愛されるようになったコレクションの魅力について、小雀は次のように語る。「『MADE IN USA』は、アメリカで製造するからこそのこだわりがさまざまに詰まっています。なかでも、防弾チョッキなどに採用されていたバリスティックナイロンを使用し、象徴としてナイロンテープにレッドラインを施すことは、ブランド誕生から約20年が経った今でも変えずにいる『MADE IN USA』のアイデンティティです」

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20年という月日の中で、少しずつ進化してきた

だが、何も変わらずにいたわけでもない。人々のライフスタイルは日々変化している。ビジネスシーンにおいても、20年前とはスーツのシルエットは随分と変わった。よりカジュアルになり、鞄もカッチリしたものが合いづらくなっている。「パソコンはどんどん薄く軽く小さくなっているし、下手したらスマートフォンひとつ持っていれば事足りることも。それに仕事とプライベートのオン・オフの境目もなくなりつつあるように感じています。そうすると、鞄も昔ほどのスペックは必要ないし、よりコンパクトで使いやすく、シーンを問わずにマッチするものが求められる。
だから、『MADE IN USA』も時代に合わせて進化させているんです」。たとえば、ブランド設立当初に使っていた金属パーツは、より軽く強靭な樹脂パーツへと切り替わった。また、特徴的だったアウトポケットをスタイリッシュにしたCLOUDシリーズのような使い勝手を追求したラインも誕生した。「自分が使っていくなかで、時代に合った新たなアイデアが浮かんでくるんです。だから、100%満足することは一生ないんだと思いますね」

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『MADE IN USA』の、新たな可能性とは

『MADE IN USA』の、新たな可能性とは

さて、気になる「MADE IN USA」の今後だが、小雀はすでにいくつかの展望があるようだ。「ひとつが技術面での進化。20年前と比較して、世の中の素材はもちろん縫製や裁断の技術も格段に進化しています。例えば、断面がほつれにくく、綺麗にカッティングができる最新のレーザー裁断です。それらの技術を用いて、今までとは違ったスタイルに挑むことができるようになる。そしてもうひとつがこれまでの『MADE IN USA』のアーカイブの中でも人気だったアイテムの復刻版の展開だ。
さらにBRIEFINGの過去と現在を比較しながら『MADE IN USA』の新たな可能性を探っていきたい。とはいえ、規則性がなければ何でもありになってしまうので、“僕なりの考え方をブランドのフィルターを通してアイテムに反映させる”ということだけは、これからもブランドとしてブレずにやっていきたいと思っています」
2019年12月6日には、1年ぶりとなる待望の新色も発売される。まだまだ進化を続ける「MADE IN USA」、その動向から目が離せない。

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