「王道」

BRIEFINGのブランド発足時から
デザインディレクションを行なってきた、
小雀新秀へのインタビュー連載企画。
第三回は、BRIEFINGがトラベルシーンを想定し、
2019FWシーズンに新たに生み出した「JET TRIP」。
この新たなコレクションは、
どのようにして生まれたのだろうか。

designer feature #02

BRIEFING デザイナー

Kosuzume Shinshu

1966年東京都生まれ。大手バッグメーカーの企画デザイナーを務めた後、1999年に株式会社セルツ(現・株式会社ユニオンゲートグループ)に入社。
以降、デザイナーとしてBRIEFINGのデザインディレクションを行なっている。

「MODULEWARE」「MODULEWARE」
「MODULEWARE」
designer feature #02

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僕のキャリアの原点は、旅行鞄だった

僕のキャリアの原点は、旅行鞄だった

旅のパッキングを意識した機能的なポケットを複数搭載した「JET TRIP」。このコレクションには、小雀のデザイナーとしての原点が詰まっている。「僕自身、30年ほど前に鞄業界に入ってはじめて携わることになったのが、旅行鞄でした。そのときに教わったことが基礎となり、現在の僕があると思っています。だから、きちんと機能する丈夫なトラベル用の鞄を製造したいという気持ちを強く抱いていました」。こうした小雀の意向を実現するために採用されたのが、中空構造の高強力糸で作られた素材「中空バリスティックナイロン」。軽量で摩耗や引裂きに強く、車のエアバッグなどにも採用されている。そして、ラインナップもソフトキャリー、3WAYバック、バックパックが揃えられた。いずれもメインの収納部だけでなく、多彩なポケットが設けられているので、効率的に荷物の収納ができる。また、ダブルコイルファスナーを使用することで、収納限度を超えても破損しづらくなっているのも特徴だ。

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『JET TRIP』の誕生に繋がった、直営店などの存在

こうした「JET TRIP」コレクションが生まれるきっかけになったのが、ハードケースがラインナップに入ったこと。そして、直営店が誕生したことだという。「ハードケースって、根本的なつくりからしてまったく違うジャンルの鞄なんですよ。どちらかと言うと、工業製品に近い。あれを製造できたことによって、BRIEFINGならではとも言えるトラベルの世界観を生み出すことができました。しかも、それを直営店で展開できるようになったことも大きいですね」
卸だけをやっていた頃は、BRIEFINGの世界観を表現出来る場がなかった。それが直営店舗でクリエイティブなどを通して可能になったことで、新たなコレクションが誕生したわけだ。また、時代の変化も後押しになったという。「10年前にソフトキャリーを日常で持ち歩いている人って、ほとんどいなかったと思うんですよ。それが今では当たり前のように旅行シーン以外でも日常的に使われるようになりました。しかも、技術が発達したことで、以前よりもクオリティーの高いものが製造できる。そういったことも背景にあります」

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すぐ旅に出かけられる鞄。それが『JET TRIP』

すぐ旅に出かけられる鞄。それが『JET TRIP』

『JET TRIP』が目指しているのは、日常と非日常をボーダレスに繋げることだという。例えば、ソフトキャリーはキャリーハンドルを収納してバックパックとしても利用が可能。また、3WAYバックやバックパックは、PC収納部を背面に配することで、わざわざメイン室のファスナーを開閉する必要がない。いずれも“普段使いができるトラベルバック”というコンセプトに基づき、実際に利用するシーンを綿密に想定して作られているのだ。
「僕自身、旅行に行くときには荷物をひとつの鞄にまとめたい派。それに、飛行機内に持ち運べるサイズであることも大切な要素のひとつでした。『JET TRIP』は、そういう自分の理想を反映している鞄でもあります。だから、ハードケースのような収納性の高さを備えつつ、ソフトケースとしての利便性も兼ね備えたラゲッジコレクションになったんです。あくまでトラベル用と銘打っていますが、シーンを問わず、さまざまな場面で利用してほしいですね」

MODULEWARE COLLECTION

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