JOURNAL FILE #12

18歳でトライアスロンデビューし、その後、世界選手権や北京オリンピックなど世界を舞台に戦い続ける、トライアスリートの山本良介氏。競技生活25年目を迎える今年、引退を考えているという。
しかし、立ち止まったわけではない。“チャレンジが人生を刺激的にしてくれる”と信じる限り、彼の挑戦は終わらない。

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PLOFILERyosuke Yamamoto

トライアスリート


Ryosuke Yamamoto

1979年、京都府出身。小学生から水泳をはじめ、ジュニアオリンピックに出場。水泳コーチの勧めで18歳のときにトライアスロンデビュー。クラブチームや実業団を経て、現在はフリーランスのトライアスロン選手として活動。自信のトレーニングだけでなく、後進の育成にも積極的。主な成績は北京オリンピック日本代表、世界トライアスロン選手権日本代表、ITUコンチネンタルカップ(現アジアカップ)優勝5回など。

Web : https://ryosukeyamamoto.amebaownd.com/

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storyRYOSUKE YAMAMOTO

1

何があっても
自己責任
それが性に合っていた。

スイム、バイク、ランの3種目を続けて行うトライアスロン。世界でもっとも過酷とも言われるこのスポーツに山本氏が出会ったのは、18歳の頃だった。

「スポーツで世界の頂点に立ちたい、という思いは子どもの頃から強かったです。0歳から高校3年生までは競泳を続けてたんですけど、選手として伸び悩んだときに、恩師からトライアスロンという競技があると勧めていただき、競泳から転向しました。多分、自分にいちばん合っていたのかな。トライアスロンとひと口に言っても、アイアンマンっていうカテゴリだったり、オリンピックディスタンスっていうカテゴリだったり、距離はさまざまで、どの距離においてもスタートからゴールまで、常に自分の戦いであることは同じ。内なる自分と対話しながら競技に挑んでいくところが、トライアスロンの魅力だと思います」

デビュー戦で年齢別のトップタイムを叩き出すなど、華々しくキャリアをスタートさせた山本氏。しかし、その後は順風満帆とはいかなかった。プロとして活躍していく上で、練習環境には特に悩んできた。

「日本特有の実業団やスポーツクラブチームに所属したり、いろいろな経験を経て辿りついたのは、フリーランスのプロ、というかたちでした。トレーニングの方向性やスケジュールのマネジメントなど、すべてが自己責任。自分でプラスにもマイナスにもできるっていうことが、性に合っているというのがフリーランスという形をとっているいちばんの理由です」

コロナ禍に見舞われたこの1年、生活にも大きな変化があったという。

「ちょうど1年前はプールに泳ぎに行くこともできず、自転車やランニングもできず、マスクを付けて軽くウォーキングするか、家で筋トレをするという閉じこもった生活でした。現在でもいろいろなシーンで制限が掛かっているので、以前と同じような取り組みはできなくなっています。トレーニング仲間と一緒に練習をすることも減って、ひとりで練習することがすごく増えましたね。僕の場合はレースでハイパフォーマンスを発揮して勝つ、というイメージを持ち続けることが最大のモチベーションなので、特にこの1年はすごく難しい1年だったと思います。僕だけじゃ無く他の選手もそうだと思いますが」

プロとしては結果も大切。しかし、プロセスも大切にしたい。コロナ禍はそんな自身の価値観を再認識するきっかけにもなった。

「トレーニング中に自分が追い求めている感覚を得られたり、追い込めているときって、すごく充実しているんです。プロなので結果が求められて当然ですが、アスリートとしては、自分が納得できる取り組みをしたなかで結果を出せることがいちばんの喜びであり、自分にとっての勝利であり、価値を感じられるとき。だからこそ、プロセスは大切にしたいと思っています」

2

チャレンジは人生の刺激
それが
山本良介という人間。

実は山本氏、2020年をもってプロとしての自身の活動に終止符を打とうと考えていた。そんな折り、コロナ禍で引退も1年延期。それでも“日々成長”を掲げる前向きな姿勢は、いかにも彼らしい。

「昨年は全くレースがなく、東京オリンピックも延期になってしまったため、引退を1年ちょっと延期して今シーズン一杯で引退を考えています。アスリートとしてはピークを過ぎているなかで競技に取り組んでいることは自覚しているのですが、それでもまだ進化できるところは沢山あると思って取り組んでいます。なので、今年はこれまで25年間競技を続けてきた集大成でもあるのですが、どちらかというと“アスリートとしての終活”を頭においています。最後、自分が気持ちよく終われるように1日1日を大切に、トレーニングに取り組んでいます」

そんな山本氏が普段から大切にしていることとは、何だろうか。

「“継続は力なり”の精神ですね。長時間動き続けるエンデュランス系の競技であるトライアスロンにおいて、日々の努力や積み重ねは特に重要なんです。でも、僕はそんなに練習が好きなタイプではない。だから、常にこの言葉を意識しています。やっぱり、いろんな面で努力を積み重ねられた選手こそが成功を得られると思うんです」

日々の練習は言わずもがな、それは普段の生活、ひいては人生のテーマにも通ずる。山本氏にとっての継続とは、“チャレンジし続けること”だ。

「これまでの25年間、本当にたくさんのチャレンジをしてきました。でも来年以降、プロの競技者じゃなくなっても、チャレンジは続けていきたいと思っています。じゃないと、自分の人生が刺激的にならないし、楽しむことができないから。自分の立ち位置や年齢によってもチャレンジの内容は変わってくると思っていて、いわば今年は、アスリートとしてのラストチャレンジ。来年以降は、また違う形で、山本良介という人間はチャレンジをし続けていると思います」

3

何回使っても、何年使っても
常にワクワクさせてくれる。

何回使っても、何年使っても常にワクワクさせてくれる。

山本氏がトレーニングやレースで愛用しているのが、BRIEFINGのバッグだ。トライアスロンにおけるバッグの役割とは?

「トライアスロンの場合、スイム、バイク、ランの3競技があるので、とにかく荷物が多いんです。特にレースの場合、トランジションバッグというバックパックに詰めて各トランジションエリア(スイム→バイク、バイク→ランの切り替えポイント)を移動し、レース前に装備をセッティングしていく必要があります。時間もが限られているし、レース前なのでストレス無く、スムーズにこなせるかがすごく大切。そういう意味ではバッグはとても重要なアイテムなんです」

競技にも欠かせないBRIEFINGのバッグ。その魅力をどんな風に捉えているのだろう。

「シンプルだけど心をくすぐってくれるデザインが何よりも好きです。トランジションバッグと、趣味のゴルフでもBRIEFINGのバッグを使わせてもらっていますが、レース会場に向かう前や、ゴルフ場に向かう前からワクワクさせてくれる。もちろん機能面でも優れているんだけど、長年使っていても常に同じ状態を保ってくれるタフなイメージっていうのもありますね」

海外レースへの出場も多く、これまで訪れた国は約100カ国。コロナ禍が緩和されたら、BRIEFINGのバッグも頼れる相棒として、活動をサポートしてくれるに違いない。

「自分の考えとしては、引退イヤーには世界一のトライアスロン強豪国フランスをトレーニングの拠点にしたいと思っていたんです。2024年にはパリオリンピックが決まったこともあるし、強豪国だけあって選手の層も厚く、競技への取り組みも良いと聞きます。今の状況が緩和されたら、向こうのクラブチームに入って強い選手とトレーニングをしたいですね」

最後に、トライアスリートに向けたアドバイスを聞いた。

「皆さんいろいろなライフスタイルがあると思いますが、仕事をしながら競技に取り組むにはタイムマネージメントが重要です。いかに身体を動かせる環境を作るか、時間を自分のために使ってあげられるか、ということは、僕自身も大切にしていることです。初心者の方は特に1日何時間も練習しないといけないこともないので、少しでも身体を動かす時間を作って、トライアスロンという競技を楽しんでほしいと思います」

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撮影・編集は、BRIEFINGアンバサダーでシルク・ドゥ・ソレイユでダブルダッチをしていた見島良拓さんに行っていただきました。

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