JOURNAL FILE #02


Choose a good wave

長年ビーチカルチャーに寄り添い、写真に収め続けてきた、
写真家・横山泰介氏。地元をこよなく愛す、
氏のサーフライフについて尋ねた。

JOURNAL FILE #02

PROFILETAISUKE YOKOYAMA

写真家

Taisuke Yokoyama

大学時代に撮影した稲村ヶ崎の波の写真がきっかけとなり、写真家の道へ。以来、サーファーのポートレートを中心に、アーティストやハリウッドスターまで多くの有名人を写真に収めてきた。自身もサーファーである。風刺漫画の横山泰三氏を父に、『フクちゃん』で知られる国民的漫画家・横山隆一氏を伯父に持つ。

JOURNAL FILE #02

LIFE STYLETAISUKE YOKOYAMA

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「良い波をるだけじゃなくて、その土地の文化を知ることが大切」

JOURNALLIFE STYLE STORY #01

「20代後半の頃、稲村ヶ崎に台風が来たタイミングでたまたま良い波が立ったので、友だちのカメラを借りて写真を撮ったんです。そしたら、あるサーフ雑誌の編集長の目に止まって」そんな偶然からスタートした横山氏の写真家としてのキャリア。現在は“サーフフォトグラファー“という肩書きを名乗り、良い波を求めて世界中を飛び回っている。しかし、その道は決して順風満帆だったわけではなかったとも。「今でこそ良い波の情報をネットで検索して移動できるけど、当時はほとんど情報がありませんでした。そのなかで人づてに見当をつけて現地まで向かうわけです。ほとんどギャンブルでしたね(笑)。もちろん、良い波が撮れないこともありましたが、そんなときでも訪れた土地の文化に触れたり、現地人と交流したりすることを心がけるようにしました。それに、サーフィンの写真だけで食べていくのはすごく難しかったから、ブツ撮りからポートレイトまでなんでも撮れるように努力しましたよ」

JOURNALLIFE STYLE STORY #01
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「作り込まれたものより、不格好でもリアルな方が魅力的」

JOURNALLIFE STYLE STORY #02

横山氏がよく訪れるというショップ「surfers」。お気に入りの一品は、「カリフォルニア オレンジ チキン」。ワインやビールを片手に、波の見える席でのんびりするのがお決まりの過ごし方だ。地元サーファーのコミュニケーションスポットとしても名高く、取材当日も多くの顔なじみたちが集い、横山氏に声をかけていた。
surfers https://surfers.jp/
横山泰介さんお気に入りのアイテム
バックパック TRANSITION TRIBE XP
¥41,040 (税込)
/ シャツ テイラースティッチ

幼少期から湘南エリアで日々を過ごしてきた横山氏が、普段から足繁く通うのが逗子海岸の岬にあるビーチハウス「surfers」だ。レストランで食事を満喫できるだけでなく、ショッピングやミュージックライブ、そして絶景などを楽しめる地元サーファーたちの憩いの場だ。「実はこの店、私が2003 年に出版した写真集『surfers』が名前の由来なんです。デッキとかも自分たちで作っていて。建築家にデザインを頼むとそれらしいものはできるんだけど、なんか違う。

嘘っぽいというかリアルじゃないんですよね。手作りの感じがサーファーらしいんですよ」。逗子エリアにショップは数あれど、海岸沿いで波乗りポイントが眼前に広がるロケーションは実に稀有。横山氏にとってもお気に入りポイントのひとつだという。「サーフィンをたっぷり楽しんだ後に、海を見ながらビールやワインを飲んでほろ酔い気分に浸る瞬間は本当に最高。やっぱり地元がいちばんだなって、いつも再確認させてくれる場所です」

JOURNALLIFE STYLE STORY #02
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「自分の生き方を決めつけられたくないし、決めつけたくない」

JOURNALLIFE STYLE STORY #03

2019 年10 月に71 歳を迎える今もなお、横山氏は良い波を求め続けるサーフライフを過ごしている。筋トレこそほとんどやらなくなったが、パドリングに必要な技術のキープや、怪我をしないためのストレッチは欠かせない。「僕が若い頃は高度経済成長期の真っ只中だったから、昼から仕事もしないでサーフィンをやってる人間は社会からドロップアウトしたも同然。でも、僕は雲や波みたいに流れていくのが好きで。だから『お前の生き方はこうだ!』と決めつけられたくないし、自分でも決めつけたくない。他人からしたらいい加減な奴に見えるかもしれないけど、計画を立てることが得意じゃないからさ(笑)。それに、1年先のことなんて誰にもわからないじゃないですか」。では、そんな横山氏にとって大切なものは? 「それはもちろん、家族や友だち。だって、自分ひとりでは何もできないから。そういうこともサーフィンをやりながら自然環境に身を置くと、ひしひしと感じることができるんですよ」

JOURNALLIFE STYLE STORY #03
JOURNAL FILE #02

IN MY BAGTAISUKE YOKOYAMA

my rules, my style

「あったらいいなが備わっている」

国内の撮影から海外旅行まで、移動のお供に「CLOUD GYM WIRE」をチョイス。「タフだから使うのに気を使わないからいい」という。また、「カメラマンとしては装備が少ない方」という横山氏は、バッグをカメラバッグ代わりに撮影へと挑む。愛機のカメラストラップも、「BRIEFING」のアイテムだ。

横山泰介さんお気に入りのアイテム

トートバッグ CLOUD GYM WIRE ¥60,480 (税込) / カメラストラップ ASSAULT CAMERA STRAP L ¥4,860(税込)

「あったらいいなが備わっている」

良い波を求めて、日本のみならず、国外でも数多くの撮影をこなす横山氏。当然ながらカメラバッグは必需品だ。しかし、この“カメラバッグ”というものが、横山氏はお好きではないようだ。「国によっては治安がすごく悪いから、目をつけられるようなものはあまり持ちたくないんです。だから、普通のバッグに緩衝材を入れてカメラを持ち歩くようにしていて」。なかでもBRIEFINGは、お気に入りのひとつ。「デザイン性が高いだけでなく、機能性も優れているのが魅力ですね。『こういうところにポケットがあったらすごく便利なのに』って思う場所に、きちんと備わってたりするからとても使いやすい。それに、素材も頑丈だから、海外遠征でも安心して使える。僕は辺鄙なところばかり行くから、見栄えがよくてもすぐにボロボロになってしまうようなバッグではダメ。そうやって考えると、BRIEFINGは僕の求める要件をすべて満たしているんですよ」

WHAT’s IN MY BAG世界を飛び回る“サーフフォトグラファー”を快適にサポートする、機能性&コンパクト重視のサーフトリップ向けアイテム

海外へ撮影に行く際の装備も、実にコンパクト。セパレートのウェットスーツにフィン、水中のロケーションを確認するためのシュノーケルなどを「H-35 HD」に詰め込むだけ。「機内持ち込みできるサイズがちょうどいいし、トートバッグの『CLOUD GYM WIRE』をハンドルに固定できるとこともお気に入り」。ウェアは横山氏がフォトグラファー・三浦安間氏 (https://www.instagram.com/yasumamiura/) とともにスタートしたブランド「KAGAFURI KAMAKURA」だ。三浦氏は本記事の撮影を担当。

KAGAFURI KAMAKURA
https://kagafuri.com/index.html

横山泰介さんお気に入りのアイテム

ハードケース H-35 HD ¥59,400(税込) / トートバッグ CLOUD GYM WIRE ¥60,480 (税込)

「良い波を求めて」

良い波を求めて世界を巡ると、「乗る」「撮る」のほかにも、思いがけない多くの出会いと発見
がある。それはどこの国でも同じことで、時間と自然に身を任せる余裕があるからこそ、はじめて見えるもの。
だからこそ地元を愛し、そこにある“リアル“を愛す。飾らないサーフライフの真髄がそこにあるのだ。

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