JOURNAL FILE #05


さまざまなジャンルで活躍するアスリートたちが、最高のパフォーマンスを発揮するためのサポートを行うBRIEFING。
多くのアスリートのなかでも、格闘技の世界王者に君臨しながらさらなる高みを目指して戦い続ける注目の選手がいる。
その名は、江幡兄弟。本企画では、世界王者の称号を持ち、“CHAMPION TWINS”の愛称で活動する彼らをインタビュー。
これまでの軌跡とともに、ふたりのライフスタイルや素顔に迫る。

JOURNAL FILE #05

LIFE STYLEHIDETO TANIHARA

キックボクサー

Mutsuki Ebata
キックボクサー

Rui Ebata

茨城県出身。1991年1月10日生まれ。兄・江幡 睦と、弟・江幡 塁の一卵性双生児。“CHAMPION TWINS”の愛称で親しまれる。
2007年に新日本キックボクシング協会「TITANS NEOS II」で共にプロデビュー。
睦はWKBA世界バンタム級王者、塁はWKBA世界スーパーバンタム級王者とKING OF KNOCK OUT初代スーパーバンタム級王者の称号を持つ。

journal file #05

storyHIDETO TANIHARA

story

常に同じ道をふたりで歩んできた。

兄弟そろって世界王者。その活躍ぶりから「CHAMPION TWINS」「江幡ツインズ」や「ツインドラゴン」と呼ばれることもある彼ら。子どもの頃は決して恵まれた体格ではなかったというが、それが格闘技をはじめるきっかけにもなったという。

江幡 塁「僕たちは生まれたときから身体が小さかった。でも、自分の身くらい自分で守りたいじゃないですか。それで最初に取り組んだ格闘技が、空手でした」

江幡 睦「当時は週3回しかトレーニングがなかったので、空いた時間にも何かできないかと近所でいろいろ探していたんです。それで見つけたのが、キックボクシングでした。パンチとキックがあるので、空手に似ていると思って(笑)」

もしもふたりが空手にのめり込んでいたら。そんな“もしも”があったら、
兄弟そろってキックボクシングの世界王者という道は、拓かれなかったかもしれない。

江幡 睦「キックボクシングを習っていたジムの会長に、あるとき『お前たち大会に出てみないか?』と誘われたんです。空手は体格差関係なく戦わなければならないので、身体が小さい僕たちは、なかなか勝つことができなくて。でも、キックボクシングならウェイト別に戦うので、絶対に勝てると思ったんです。ところが、ふたりとも同じ相手に負けてしまって。そんな悔しさもあり、キックボクシングに集中して強くなろうと決めたんです」

道を分かつことなく、常にふたりで道を歩いてきた江幡兄弟。
だが、ときにお互いの存在が嫌になることもあったという。

江幡 塁「小さい頃は何から何まで比べられました。勉強やスポーツの成績にはじまり、どちらの方がモテるか、みたいなことでも比べられることもあって。そういうのが嫌で鬱陶しく感じることも多々ありました」

江幡 睦「似すぎているからか、上京したばかりの頃は電車に乗っているだけでも周りからジロジロ見られるのが気になって。それが嫌で別々の車両に乗ることもありました(笑)」

江幡 塁「それぞれ別の人格なのに、一緒に見られてしまうこともあって。自分というものが一時期わからなくなることがありました。睦の生き方を模倣してないかと、悩んだこともあります。だからこそ、僕たちはそれぞれに自己の確立を意識しながらここまでやってきました。普通だったら別々の道を歩んで個々を見つけ出すと思うんですけど、僕たちは常に一緒だったので」

ちなみに、ケンカをすることもあるのだろうか。

江幡 睦「もう、日常茶飯事ですよ(笑)。舞台を観に行って、泣けるシーンが互いに違っただけでケンカに発展するなんてことも。でもそれって、お互いに違和感を感じたらすべて話して、すり合わせるようにしているからなんです」

江幡 塁「それでも最近は、お互いの意見を認められるようになってきたと思いますよ。あと、ケンカしても1日で仲直りできるんで。でも過去に一度だけ気まずいことがあって、そのときは中学からの親友で、俳優の三浦春馬がふたりに電話してきてくれて。3人でご飯を食べに行って、仲直りしたことがありました。彼とは家族みたいな関係なんです」

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いつか国を照らすほど大きな存在になりたい。

近年はキックボクシングだけでなく、総合格闘技にも進出しているふたり。2019年大晦日のRIZINなどは記憶に新しいが、そうした世界トップクラスの試合に出場するためには、想像を絶する努力が必要。日々の管理や練習も熾烈を極めるに違いないだろう。事実、「朝起きたら、パッと着替えて水だけ飲んで、外に出ることも多い」と、兄の睦選手は話す。何か心の中で戒めにしていることはあるのだろうか。

江幡 睦「僕は楽天家なので、すぐに大丈夫だと気を抜いてしまうんです。それに気づいた先生から、『睦は常に6負けている気持ちでいろ』と言われたことがあって。それ以来、心の持ちようを6:4のバランスを意識して保つようになりました。安心して過信があると思ったら“6:4”と思うにしています」

江幡 塁「天台宗の開祖と言われている最澄が残した言葉に『一燈照隅万燈照国(いっとうしょうぐうばんとうしょうこう)』というものがあって、それを僕は実践したいと考えています。ひとつの火でも、それが万単位になれば国を照らすほど大きな灯りになるという意味なんですけど、僕たちがやろうとしていることも同じだと思うんです。小さな頃からキックボクシングをただひたすら続けてきただけなので、それが失われたら何もできなくなるんじゃないかというコンプレックスを感じることもあって。でも、先ほどの言葉に習うとしたら、僕がキックボクシングを続けていれば、それがたくさんの人に伝わって、国を照らすような大きな力を産むこともできると思うんです。そう考えるようになってからは、コンプレックスを感じるどころか、逆に強みだなと思うようになりました」

江幡 睦「いろんな人たちを見ていて、ひとつのことやっている方が素敵だなと思うようになりました。誰も僕のことを知らない海外のジムで練習をしていたら『なんだ、そのすごいキックは? 俺にも教えてくれ』と、声をかけてもらったことがあって。それだけで、すぐに仲良くなれるんですよね。僕がキックボクシングをやっていたからこそ、仲良くできる人がいると思ったら、自分も輝けている気がします」

そんなふたりにとって、モチベーションを保つ秘訣は?

江幡 睦「楽しむ心を忘れないことかな。練習は本当につらいんです、減量の時期は特に。でも、そういうときこそ何のために取り組んでいるのかを思い返すと、やっぱり自分が楽しむためなんです。それにフォーカスして1日1日しっかりと目標を定めてトレーニングをすると、充実した気持ちになります」

江幡 塁「僕もそうかな。ワクワクできているかは、自分にとってすごく大事な基準になっています。それに、僕は突き詰めるのが好きなタイプなので、目標を掲げてそれを達成するために、何が必要なのかを俯瞰で考えることで気持ちを維持しています。昨年末のRIZINで那須川天心選手に負けたことは悔しいですが、それを考えていても何も生まれない。この経験を、今後どうやって活かしていくかを考えています」

江幡 睦「あと欠かせないのが、定期的に友達と会うことですね。仲の良い人たちで集まって話していると、自分がキックボクシングを好きなことや、どうして強くなりたかったのかを思い出すことができるんです。なかでも春馬(俳優・三浦春馬さん)には、すごく刺激をもらっていて。すごく落ち込んでいたことがあったんですけど、春馬の舞台を観に行ったらすごく感化されて、自分も頑張らなきゃって気持ちになれました。彼と塁がいなかったら、自分は格闘技を続けてこられなかったんじゃないかって思うくらい、大きな存在ですね」

また、最近は新たに取り組んでいることもあるそうだ。例えば、睦選手は最近になって書道をはじめ、週に1回はレッスンを受けるようにしているという。
一方の塁選手は、華道と料理にハマっているとか。

江幡 塁「食にはけっこうこだわっていて、極力添加物や化学調味料が入っていない食材を使って料理をするようにしています」

忙しい合間をぬって習い事をしているふたりだが、それには理由があるという。

江幡 塁「年齢もそろそろ30代を迎えようとしているので、これまでと同じトレーニングメニューではいけないなと思うようになったんです。それで、体幹トレーニングを取り入れたり、禅を生活に取り入れたり、ハーブティーを飲むようになったり。身体と心のケアに気を遣うようになりました」

江幡 睦「最近は、毎日葛湯を飲むようにしています。それも、ちゃんとお湯から作って。すごく身体があったまるんですよね」

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BRIEFINGの魅力を技界にも広めていきたい。

BRIEFINGの魅力を技界にも広めていきたい。

以前からBRIEFINGとも親交の深い江幡兄弟。
ふたりはBRIEFINGのどのようなところに、魅力を感じているのだろうか。

江幡 睦「僕はバンテージやマウスピースを入れる、ポーチが気に入っています。持ち運ぶのにちょうどいいサイズなので、ジムに通うときに便利なんですよ」

江幡 塁「ウェアもBRIEFINGを愛用しているんですけど、普段はトレーニングばかりしているので、わざわざ私服に着替えるのはちょっと面倒なんですよね。そういうときでも気軽に着られて、デザインもカッコいいので重宝しています」

江幡 睦「男らしいよね、無骨というか。赤とか黒ってなんだか男っぽいじゃないですか」

江幡 塁「わかる! こんな説明でいいのかわかんないけど、“アメリカンの大型バイクに乗っている女性”みたいなカッコよさがあります(笑)」

さらに、ふたりだけのためにBRIEFINGオリジナルのチャンピオンベルトケースも製作。RIZIN出場を記念してプレゼントされた、世界にふたつしかない特別なアイテムだ。届いたときの感想は?

江幡 睦「とにかくカッコよくて、届いたときにふたりとも叫んだよね。『うぉー!』って。中にベルトを3本入れられるっていう構造もめちゃくちゃ粋で、感動しました」

江幡 塁「あらためて応援されているんだなということを実感しました。僕たちにとってチャンピオンベルトはすごく大切なものなので、持ち運ぶときにも誇りを感じることができるバッグだと思います。すごくうれしいです」

江幡 睦「リングの上でもBRIEFINGのロゴを掲げて戦っているので、ブランドのイメージを壊さないように堂々と戦っていきたい。これを機に格闘技界にもBRIEFINGの魅力を広めていきたいと思っています。あとは僕たちの勇姿を試合でまたお見せしたいですね」

最後に、ふたりが目標としているヒーローについて尋ねてみると、
次のような答えが返ってきた。

江幡 塁「『剣禅一如』という沢庵和尚の言葉があるのですが、それを極めた山岡鉄舟という人に感化されています。破天荒すぎてプライベートがぐちゃぐちゃな人なので、そこは真似したくないですけど(笑)」

江幡 睦「僕たちを格闘技の世界に入れてくれた恩人であり、尊敬している師匠でもある、新日本キックボクシング協会代表の伊原会長です。常に目標にしています。というのも、僕たちが高校を辞めると言ったら、寮を用意してくれて。しかも『お前たちは絶対にチャンピオンになるんだぞ』と信じてくれたんですね。男として魅力だらけの人です」

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