JOURNAL FILE #07


フォトグラファー福本玲央氏は、世界を巡りながら写真を撮り続けている。
何がそこまで、彼を旅へとかき立てるのだろうか?自身の仕事のスタイルや日常、考え方などについてインタビューした。

JOURNAL FILE #07

PLOFILEREO FUKUMOTO

フォトグラファー

Reo Fukumoto

1988年生まれ。フォトグラファー。
旅をしながらドキュメンタリー、アウトドア、
ライフスタイルをテーマに写真や映像を撮り続けている。
また、近年はプロデューサーとしても活動している。

JOURNAL FILE #07

storyREO FUKUMOTO

story

自由な旅を求めて辿り着いたフォトグラファーの道。

旅を軸にフォトグラファーとして活動している、福本玲央氏。その風貌からは自由なイメージが漂うが、以前は旅行会社で働いていたという。何がきっかけでフォトグラファーになったのだろうか。

「学生時代から旅をすることが好きで、好奇心の赴くままに、様々な場所を訪れました。就職した旅行会社では、大使館や由緒あるホテルなどと取引のある堅い仕事をしていたんですよ。ただ出張で外国に行く機会も多く、次第にもっと自由に旅をしたい気持ちが芽生えてきて。それで、どんな仕事だったらそういう生活が送れるんだろう? と考えた末に辿り着いたのが、フォトグラファーでした。憧れのフォトグラファーがいて、旅をしながら写真を撮って、それでお金を稼いでまた次の旅に出る。そんなことができたらカッコイイかなと」

福本氏は「今考えたらかなり甘い考えでした」と笑う。決心がついてからは会社を辞めて、写真の道へ。スタジオで数年間アシスタントとして経験を積んだ後、念願の独立を果たす。そして現在は、夢に描いたとおり各地を旅しながらフォトグラファーとして活動している。現在までに巡った国の数は80以上。ちなみに、最近訪れたのはノルウェーの北極圏だったとか。

「冬にどこで撮影しようかと候補地を探していたときに、“北上してきたニシンの群れをシャチが追い込んでから尾びれを使って叩いて、気絶させて食べる”という話を聞いて、すごくおもしろそうだなって(笑)。それでいろいろ調べてみたら、オーロラやクジラも見られる時期だったので、もうこれは行くしかないなと」

実際の旅はどうだったのだろうか。そのことを聞くと、福本氏は嬉しそうな表情を見せた。

「シャチを追いかけて撮影することを目的にしていたので、船旅がメインだったんですけど、極夜の時期だったので明るい時間が2時間くらいしかなかったんですね。しかも天気が悪くて、太陽も顔を出さない状況が続いて。正直、撮影ができない焦りや心配を抱えながらの旅でした。でも、そういうヒリヒリ感も含めて楽しかったですね。あとオーロラを撮影するためにはマイナス30度くらいの環境下で撮影する必要があったので、とにかく寒かったです(笑)」

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こだわりがないからこそ、こだわりのある人に憧れる。

旅を軸に仕事をしているだけあり、休日は家でゆっくりしているのかと思いきや、
どうやらそうではないらしい。

「こういう仕事をしていることもあって、良い意味で遊びと仕事の境界線がなくて。でも、できるかぎり外に出るように意識しています。住まいは都心にあるんですけど、ドライブがてら1時間くらい車を走らせると自然のあるところに辿り着けるので、目的地に到着したらコーヒーを飲みながらゆっくりしています」

そんな福本氏の最近のお気に入りの場所は「沼津」だという。

「ロケハンも兼ねて遊びに行ったときに、人が少なくて景色がすごく良い場所を見つけて。駿河湾越しに見る富士山は美しいんですよ」

いろいろな場所で、いろいろな人と出会う。そのなかで経歴も形成されていったそうだ。

「僕自身が特にこだわりがある人間ではないのですが、周囲にこだわりを持つ人や素敵な人に恵まれて、良い環境に身をおいていると思います。アウトドアはひとつの良い例かもしれないですね。最初はアウトドアが好きな人に連れて行ってもらったところからスタートして、今では仕事にもなっていますから」

では、モチベーションを維持するために心がけていることは?

「一喜一憂しすぎないように気をつけています。この仕事をしていると良いときと悪いときの波も大きく、辛いことがあるとすぐ落ち込んでしまうので(笑)。あと、辛い時はユーモアで乗り越えるよう心がけています。大変なことでも楽しめるマインドを身につけることができれば、落ち込む心配もないですから。……とは言っても、自分でもまだコントロールできてないですけどね(笑)」

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どんな場所で持っていてもカッコいい。それがBRIEFINGのすごいところ。

どんな場所で持っていてもカッコいい。それがBRIEFINGのすごいところ。

そんな福本氏だが、実は古くからのBRIEFINGユーザーでもある。フォトグラファーにとってカメラを入れるカバンは大切な商売道具のひとつでもあるが、どのようなところに魅力を感じているのだろうか。

「もう10年ぐらいBRIEFINGのバッグを使っているんですけど、全然壊れないんですよ。とにかく丈夫。あと仕事柄、山とか海で撮影をしてから街で人と会う機会も多いんですけど、そうやってシチュエーションが大きく変わっても違和感がないというか。どんな場所に持っていってもカッコいい。だから、TPOを気にすることないんですよね。それがBRIEFINGのすごいところだと思います」

ちなみに、福本氏の必需品はノートとメモ帳。仕事がないときはカメラを持たないことも多いという。

「仕事のときは荷物が多いので、普段はできるだけ手軽になりたいんですよね。あと、最近はインスタックス(インスタントカメラ)をメモ帳代わりに持ち歩くようにしています。好きなフォトグラファーがそれをやっていると噂で聞いてから、真似して続けています(笑)」

最後に、今後の展望についても尋ねてみた。

「今度はアフリカに行く予定です。ルワンダ人の友だちがいるのですが、彼に紹介されたアメリカ人がセスナ機でアフリカ南部をホッピングして、そのまま現地のフェスに向かうらしいんです。ちょうど5席あるうちの1席が空いているらしいので、難しいことは考えずに行くことにしました。まだ詳細を詰めている段階なんですが、今まで体験したことがないことなのですごくドキドキしています」

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