JOURNAL FILE #09


「シルク・ドゥ・ソレイユ」アーティストとして、世界中を旅する
プロダブルダッチプレイヤーの見島良拓氏。
極限まで鍛え抜かれた肉体と人並み外れた技術で、人種や世代を超え
人びとを魅了する。そんな彼の人生哲学に触れてみた。

JOURNAL FILE #09

PLOFILERYOTA MISHIMA

プロダブルダッチプレイヤー

Ryota Mishima

VOLTA所属のプロダブルダッチプレイヤー。立命館大学入学と同時にダブルダッチをはじめ、21歳からプロダブルダッチチーム「alttype(オルトタイプ)」のメンバーに。現在は「シルク・ドゥ・ソレイユ」アーティストして、世界中を旅する生活を送っている。

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storyRYOTA MISHIMA

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ショーの最後に浴びる声援が人生最大の喜び。

ショーの最後に浴びる声援が人生最大の喜び。

鍛え抜かれた肉体を活かし、世界的な舞台で活躍する見島氏。だが、意外にも小学4年生まで
ほとんど引きこもりのような生活を送っていたという。

「いじめられた経験もあって、学校が大嫌いだったんですよ。でも、あるとき出場したマラソン大会の結果が思いのほかよくて。小学5年生になってからは、身体を動かすことだけを目的に学校へ行くようになりました。それから高校を卒業するまで、ずっと陸上漬けの毎日。大学に入ってからも身体を動かすことはやめたくなくて、入学式で見たタブルダッチのパフォーマンスに魅かれてサークルに入りました。そのときダブルダッチを選んだのは、陸上よりも派手なことをしてみたかったからで、実は大した理由はないんですよ(笑)」

そうして21歳からプロダブルダッチチームにも所属。見事に才能を開花させた見島氏だが、
「シルク・ドゥ・ソレイユ」にはどのような経緯で入団することになったのだろうか?

「ダブルダッチアーティストとして、はじめてシルク・ドゥ・ソレイユに入団した先輩プロチーム『CAPLIORE(カプリオール)』のメンバーから声をかけてもらいました。彼らからは、海外でアーティスト生活を送るために必要な知識や精神力などを教わりましたね」

「シルク・ドゥ・ソレイユ」では、世界レベルのフィジカルとテクニックが求められる。
それだけに日々のトレーニングは欠かせない。

「シルク・ドゥ・ソレイユのショーと他のプロスポーツとの大きな違いは、毎日本番のステージがあるかないか。すべてのステージを100%の状態で立ち続けるためには、体調管理はもちろん、フィジカル管理も重要になります。ただ、これは入団してから4年目を迎える今でも苦労していることですね。日々、身体の反応を確かめながら、トレーナーと相談してトレーニングの方法や鍛える身体の部位を決めています」

そんな見島氏にとって、最大の喜びとは何なのだろうか?

「昔だったら、自分の成長を感じたり、仲間とともに何かを達成できた瞬間と応えていたと思うんです。でも、今はショーの最後の“バウ(お辞儀)”のときに見る、観客のみなさんの笑顔が何より尊いですね。老若男女問わずみんなが手を叩き、立ち上がり、笑顔で僕たちに声援を送ってくれる。そのときに感じる喜びは、何ものにも変えられません」

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明確なゴールがない方が、尻込みせずに動くことができる。

明確なゴールがない方が、尻込みせずに動くことができる。

これまで訪れた国は数知れず。休みの期間も知人がいる海外の土地に足を運ぶという。
まさに旅と人生が一緒になった生活を送っている見島氏に、印象に残っている都市について聞いてみた。

「シルク・ドゥ・ソレイユのワールドツアーを通じて、本当にたくさんの場所を訪れました。カナダとアメリカの主要都市は、ほぼ制覇したんじゃないかな。印象的な都市は、アメリカだとNYとLA。カナダだとトロントが好きですね。街と自然がうまく融合しているシアトルやサンディエゴなども好きですが、どうしても刺激を求めて都会へ行きたくなるんですよ(笑)。でも、ハワイのマウイ島のような自然がたくさんあるところも最高でしたよ。またぜひ行きたいですね

ちなみに現在はコロナウィルスの流行も影響し、活動できない日々が続いている。

「2020年の3月中旬から帰国して、毎日家の中で過ごしています。いつ再スタートするのかもわかりません。仕事ができないことにストレスや不安を感じないかというと嘘になりますが、生活が制限されることによって、自分と向き合う時間が増えました。現在は32歳なのですが、この年齢になってこんな時間の過ごし方ができるなんて、考えもしませんでした。ただ、こんなことがなければ自分と向き合う時間を持つことはできなかったので、とてもポジティブに捉えています。いつどんなときも成長していけると信じて、今を全力で楽しみたいですね」

では、そんな見島氏にとって、人生でもっとも大切にしていることは?

「とにかく行動することです。“継続は力なり”と言いますが、最初からゴールを明確にイメージしなくても、とにかく続けているうちに何か見えてくるんじゃないかって思うんですよね。逆にゴールが遠すぎると、スタートを切る前に尻込みしてしまう気がして。それに、行動してから気づくこともたくさんありますし、過程で必ず成長もします。自然に生まれてくる活力を原動力にして、とにかくスタートしてみることをおすすめしたいです」

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世界中を旅する僕にとって、BRIEFINGは相棒みたいなもの。

世界中を旅する僕にとって、BRIEFINGは相棒みたいなもの。

見島氏にとって旅の相棒ともいえるのが、BRIEFINGのバッグだ。

「シルクの『ワールドツアー』という名前の通り、僕の生活は旅なしでは成り立ちません。だから、バッグは切っても切れない存在なんです。バッグがなかったら、僕のサーカスライフは成り立っていません。そして、世界中を旅していると、場合によっては劣悪に扱われることもあります。だから、綺麗に使おうなんてことは一切思ってなくて。それよりも細かいことを気にせず、自分の一部のように毎日使いたいんですよね。その点、BRIEFINGは堅牢で、多少乱暴に扱っても何ら問題ないのが素晴らしくて」

トラベルギアとしてのBRIEFINGの魅力については、どのように捉えているのだろうか。

「さまざまなアイテムを、状況によって使い分けられることだと思います。例えば、飛行機に乗るときは、キャリーにコネクトできるトート。雨の日は防水のもの。旅先で軽装のまま出かけたいときは、荷物をコンパクトにまとめられるバックパックって。しかも、それらを統一されたデザインやコンセプトのもとに使えるのはすごくいいですよね」

ちなみに、見島氏は2019年AWにローンチしたALG(Active Lifestyle Gear)の
アイテムも使用しているという。

「肌触りと着心地が気持ち良くて、最高でした。すごく動きやすいので、これを着て運動してもいいだろうし、ちょっと贅沢ですけど部屋着や寝巻きにしてもいいのかなって。それくらい生活の至るところで活躍するアイテムですね」

最後に今後の展望について尋ねると、次のような回答があった。

「常に好きなことと向き合える人生にしたいと考えています。ただ、3年後5年後にどんなチャレンジをしているのかは、僕自身もわかりません。何年も先の人生を細かく設計するよりも、目の前の興味に向かい続けることの方が臨機応変に成長し続けられるんじゃないかなと思うんですよね」

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