02. Max Houtzager

People,Bags,Stories

1977年、ニューヨークのソーホーで誕生し、世界中から厳選した食材が彩る食のセレクトショップ「DEAN & DELUCA(ディーン&デルーカ)」。「BRIEFING」は、今回“食を巡る旅”をテーマに「DEAN & DELUCA」とハードケース・ポーチ・サコッシュトートを制作しました。

スーツケースは、女性にも手に取って頂きやすいよう「DEAN & DELUCA」のブランドカラーのひとつ「ホワイト」に。特殊な加工を施すことで、汚れや傷が目立ちにくくなるうえ、マットな仕上がりとなっています。また、国内線(100席以上)の機内持ち込みサイズに対応。ハードケースとの相性を考慮したライトグレーのポーチ、日常使いから旅先でのサブバックとして重宝するサコッシュトートもラインナップします。

食を通して、心と体を満たし、新たな価値観に出会う旅を。

Max Houtzager マックス・ハウゼガ

東京を拠点とするクリエイティブディレクターにして写真家。サーフィン・スノーボード・マウンテンバイク等アウトドアライフを根底に、写真・動画制作に勤しむ。
また、池尻大橋の「Massif(マッシーフ)」や日本の「Overview Coffee(オーバービュー コーヒー)」を始めとするプロジェクトを通して、空間・味・コミュニティを一体化させることを目指して活動している。

Some people are looking for inspiration,  some people are looking for nourishment, some people are looking for a medium to connect with other people. when creating things, i try to make them  so that they can serve different purposes for different people at different times -i focus on making it diverse or dynamic.

STORIES

Interview 01

アウトドアと食は根底で繋がっている

ご自身の活動と食がリンクするようになった理由はどこにあると感じていますか?
ベースにあるのは、私が北カリフォルニアで育ったことだと思っています。サーフィンや山遊びの環境に恵まれていただけでなく、身近に良質な食材があり、それを上手く調理するシェフとレストランがたくさんあった。仲間とのアクティビティを記録する写真も、仲間と一緒に素晴らしい時間を過ごすための食事も、異なる媒体ではありますが、どちらも自然との繋がりを感じるという部分では等しいものだと思っています。
では、写真家としてキャリアを積んでいく過程で、食に携わる活動を始めたのはごく自然なことだったんですね。
そうですね。ただ、そこに理由を求めたことはありません。僕にとってアウトドアと食は深いところで繋がっているものなので。
新たなプロジェクトに挑む際、なにか意識していることはありますか?
私は、昔から自分のことをゼネラリストだと思っています。つまり、空間の雰囲気や関わってくれている人の表情、形成されるコミュニティ像を全体として把握し、ミックスさせることが大切。そうすることで、既存の文化を守りながら、新たな表現ができるのではと考えています。
カリフォルニアと日本を拠点とするマックスさんに伺いたいのですが、食文化の違いをどのように捉えていますか?
端的にいえば、カリフォルニアは多様性があり、表現が自由。その一方で、日本は文化や作法を重んじるため、伝統的で繊細だと思います。しかし、カリフォルニアは日本のそういった考え方や味に憧れを抱いているのと同様に、日本もカリフォルニアの柔軟な考え方や味に興味を抱いているのが面白いところですね。2つの異なる文化が混ざり合うことで生まれるシナジーに、私も期待しています。
マックスさんにとって食とは?
私にとって食は様々な意味合いがあります。栄養にもなれば刺激にもなり、またコミュニケーションの媒体だったり。食に求める要素は人やタイミングによっても様々だと思うので、多様に魅力を感じてもらえるようなダイナミックさを入れ込むことを大事にしています。
Interview 02

旅は人生に変化をもたらしてくれる

アウトドアや食と同様、旅もライフワークにしているマックスさんにとっての旅の必需品はなんですか?
カメラは当然として、いろんな旅に出るのが好きなのでそれ以外は特に決めていません。例えば、スノーボードの旅に出たとしても、いい波があることを予想してウェットスーツを持っていったり、軽い旅ではカメラと着替えのTシャツ1枚しか持って行かなかったり。写真の仕事で出張に出るときも、スピアフィッシングができる場所だったら素潜り道具を持っていくように、タイミングや場所、季節によって持っていくものを順応させています。

Travel is an opportunity to change, to continuously change and not be stagnant, to keep moving.

すごく軽やかですね。たくさんのギアを愛用されていると思いますが、なにか物選びの基準はお持ちなんでしょうか?
アーティスト性の高い物やストーリーのある一点物を好むときもあれば、逆にあえて消耗品を選んでカスタムを施すこともあります。ただ、一生使えなくとも、最低5年は使える物を買うことが多いかもしれないですね。長年使い込んで生まれる味も好きですし。後は私の経験上、自然に近い素材で作られた物であれば、耐用年数は高まるように感じています。そして、例え使えなくなったとしても、最終的に自然に戻る素材かどうかも一つの基準ではあります。
物選びにおいても、自然というのがマックスさんのキーワードなんですね。ちなみに、次はどんな旅に出る予定か教えてください。
基本的にカリフォルニアにはよく行くのですが、次はサンフランシスコに「Overview Coffee」の店舗を作りに行く旅になると思います。その流れで、コーヒー豆の産地に赴く旅にも出たい。できればサーフィンもしたいから、中南米がいいかなと思っています。
マックスさんにとって旅とは何ですか?
変化を与えてくれるもの。私にとって一番怖いのは、慣れなんです。旅は、物理的に動きがあるだけでなく、変化を体験することで、刺激が生まれ、その先に影響を及ぼす。つまり、旅に出るという時点ですでに変化が生まれているのです。

I really like to do whatever I set out to without holding back.Put your full expression into it. I don’t have to be the best at it, or go all out perse, but i shouldn’t hold back at all.

Interview 03

自分自身の表現を控えることはしたくない

次なる目標はありますか?
「Massif」の2店舗目として「Mini Massif」をオープンさせることです。その名の通り、「Massif」の小さいバージョンで、二子玉川にある髙島屋のフードコートに出来る予定です。私は、目的に向かって進むというよりは有機的に生きています。定められたラインに乗るのではなく、目の前に広がる自然地形に従って生きているような。そもそも、レストランを作ることなんて想像もしていませんでしたが、その機会に遭遇し、やるべきことだと感じたんです。今後も、新しい視点を持ち続け、様々なコミュニティが混ざり合うことで生まれる文化を、クリエイトし続けていきたいです。
最後に、マックスさんのポリシーを教えてください。
遠慮せず、自分の表現に100%魂を注ぐこと。それは、全力でやるという意味でもベストを尽くすという意味でもなく、自分を控えることはしたくない、ということです。
Massif

世界各国のナチュラルワインをはじめ、厳選されたワインを1000本以上常備。
様々なルーツを持つシェフが手掛ける国産食材にこだわったワインに合う料理を堪能できる。

東京都⽬⿊区東⼭3丁⽬7-11 1F
営業時間:カフェ 8:00〜16:00 バー 18:00〜23:00
定休日:⽉曜⽇、⽇曜⽇のレストランでのディナー

Web Site
Overview Coffee Japan

アメリカ・ワイオミング州発のオーバービューコーヒーは、環境負荷の軽減と土壌の再生を追求するコーヒーロースター。一宮の店舗では、瀬戸田で焙煎したコーヒーと〈コンビニエンスストア高橋〉監修の焼きたてパンやドーナツ、地元食材を使った料理を提供。生地の発酵から焼き上げまで店内で丁寧に仕上げ、毎朝焼きたてのパンと入れたてのコーヒーを楽しめる。

〒299-4301 千葉県長生郡一宮町一宮字東台場10144番、10147番
営業時間:8:00〜17:00 ※火曜日のみ 8:00-15:00
定休日:⽉曜⽇

Web Site

DEAN & DELUCA

世界のおいしいものを集めた食のセレクトショップ

1977年、ジョエル・ディーン(Joel Dean)とジョルジオ・デルーカ(Giorgio DeLuca)により、 ニューヨーク・ソーホーにオープンしたマーケットストアがはじまりです。

「日本国内では、マーケットストア19店舗、カフェ27店舗、 スペシャルティストア(ワインストア)1店舗と、自社オンラインストアを展開しております。 小売そして中食、飲食という枠にとらわれず、食をたのしむ場を創出すべく、 今日もなお、あたらしい食の感動をお客さまへ提供して参ります。

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